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(設立主旨)
茅葺きは日本の民家や社寺の屋根として、気候風土に適応し、多様で地域性豊かな民家と農村景観をつくりあげてきました。また、茅は、屋根葺き材料としてだけではなく、貴重な植物資源であり、養蚕業や畜産業の肥料や飼料として、農山村の暮らしを支えてきました。しかしながら、生活の近代化や都市化が急速にすすむ中で、茅葺きは、過去のものと見なされ、その姿は急速に失われつつあります。 その一方で、近年、茅葺きの民家や農村景観が日本人の原風景として失ってはならないもの、あるいは村おこしや町づくりをすすめる上での拠り所や地域資源として再評価されています。また、断熱性と通気性を兼ね備えた、茅葺き屋根の優れた居住性が見直され、茅は、石油に替わる持続可能で循環する植物資源としても注目されています。 このような社会情勢の中で、当協会は茅葺きの歴史、文化、技術を正しく理解し、茅葺きの優れた特性と、現代社会で茅葺きの民家や景観を存続する上での課題を明らかにし、それを広く世の中に伝え、茅葺きの文化と技術の継承と振興を図るための事業に取り組んで参ります。 (法人概要) 法人名称 一般社団法人日本茅葺き文化協会 所在地 茨城県つくば市北条184番地 文化庁選定保存技術「茅採取」「茅葺」認定保存団体 ユネスコ無形文化遺産「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐ伝統技術」保存団体 目的 茅葺きの文化と技術の継承と振興をはかり、もって日本文化と地域社会の発展に資することを目的とする。 事業内容 (1) 茅葺き技術及び茅葺き景観の研究、調査、記録、開発及びそれらに関する教材、資料の作成 (2) 茅葺き技術の継承と普及及び後継者育成 (3) 茅場の調査、保全、開発と茅の安定供給システムの構築 (4) 茅資源の研究と利用技術の開発 (5) 茅葺きの民家、建築、景観の保全と活用 (6) 茅刈り及び茅葺き作業の支援及び研修会の実施 (7) 茅葺きに関する地域間及び国際交流 (8) 茅葺きに関する研修旅行の企画及び実施 (9) 上記の事業に関する広報、出版、情報交換、相談及び助言 (10) 地域の茅葺きを扱う他の諸団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は支援 (11) 前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業 設立年月日 平成22年2月3日 代表理事 安藤 邦廣 |